#1 My Bengal of gold / 我が黄金の国ベンガル

こんにちわ!Mayukoです
なんだか久々な気がしますね

今回はモロッコ旅行記はお休みで、他の国について書いていこうかと思います


さて、いきなりですが題名を見て感じた方も
多いのではないでしょうか
"我が黄金の国ベンガル" とは???

ちなみにこちらはベンガル語で言うと"ショナルバングラ"と言います。皆さん、ベンガル語を話す国をご存知ですか???

それは、私のもう一つのルーツである
バングラデシュという国です


バングラデシュ…パッとしない方も多いのではないかと思います。それもそうでしょう、知られてないのも当然です


バングラデシュという国名自体が"ベンガル人の国"という意味で、彼らをバングラデシュ人と呼ぶようになったのも最近の話

そもそもバングラデシュという国ができたのは今から47年前の1971年。パキスタンから独立しました。そう、バングラデシュはまだまだ建国してから数十年しか経っていない、若い国なのです


ここで世界地図に詳しい方は、ん?!っと思うはず。そう、パキスタンとバングラデシュの間にはインドという大きな国があるのです
地図を見ていただくとわかる通り、両国は地理的にいうとかなり離れてます
なぜインドという国をまたいで、パキスタンが東の土地を領土としていたのでしょう。これには深ーく、長ーい歴史があります

そもそも最初は、現在南アジアと呼ばれるこの地図一体のほとんどの土地がインドだったのです

ですが一概にインドと言っても、様々な民族が共存していました。(現在のインドでも様々な民族が共存していますね) その大国インドには現在のバングラデシュ人と呼ばれる前の"ベンガル人"も東の地に住んでいました。その地方をベンガル地方と呼びます

(歴史をはしょります) ですがインドという国全体をイギリスが植民地として支配し、その後インドは独立を果たすのですが、ヒンドゥー教徒の多かった現インドと、イスラム教徒が多かったパキスタンとで分かれて独立します。その時に、インドより西に位置する現パキスタンの土地と東に位置するベンガル地方を"パキスタン"という国として独立させるのですが…

ベンガル人はベンガル語を話し、パキスタン人はウルドゥー語を話します。同じ宗教を信仰していますが、言葉や習慣・伝統などが全く違う民族。そんな2つの異なる民族が地理的にも離れた土地で1つの国としてやっていくなんてのは普通に考えても無理な話です

独立後のパキスタンはというと…なんとベンガル人に対しベンガル語を話すことを禁止させようとしたり、それに反発する人々を暴力や武力をもって黙らせたり、他にも"同じ国"の民として接するのではなく明らかに"支配"的な政治が続いたのです

イギリスから独立できたのはいいものの、ただでさえ遠く離れた国と民族も違うのに宗教一緒だからって勝手に合併させられ、自分達の話す言葉までも禁じられ、あーだこーだ言われながら搾取され、国民が声を上げれば暴力というような支配政治が続けばたまったもんじゃないでしょう 


そして独立戦争が始まります。隣国の助けもあって戦争には勝利し、小国ながらバングラデシュという国を建国できたのです

そして私の父はこの戦争の体験者でもあります。彼曰くこの戦争は自分達の言語であるベンガル語を守るため。そしてベンガル人としての伝統や習慣、なにより自分達の愛するベンガル地方を守るための戦争だったと

普段はかな〜り温厚な民族ですが
戦うことを良くないとするイスラム教の教えでも唯一"良し"とされる戦いのジハード(聖戦)=守るための戦争に勝利し
今のあの小さな国バングラデシュがあります

こちらがその戦争で亡くなった方々と、聖戦の為の記念として作られたメモリアールパークという公園から撮った夕日の写真(ちなみに3枚目に写ってるオブジェがその記念碑です)


バングラデシュの夕日って本当に素敵なんですよ

高い建物がないから夕日が遠くまで辺り一面を照らすのですごく神秘的な風景になるんです
1枚目の写真なんか、よーく見ると月があるのがわかりますか? 本当にこれ、私の1番大好きな写真で(笑)

イスラム教を表すマークって月なんですね
だから余計にすごくこの写真が神秘的に感じて…お気に入りなんです(笑)

さて最後になりますが、黄金の国ベンガルと呼ばれるキッカケになったのはイギリスが植民地支配を開始した時のことです

ベンガル地方は、とても美しいシルクを作る職人がいる事で有名な土地。他にもお茶や、そしてベンガルタイガーの住むジャングル、農業や漁業が盛んで、そして仏教遺跡やヒンドゥー教遺跡もある、歴史のあるそして豊かな土地で有名でした


もちろん本当に黄金があった訳ではありませんが
搾取する側であるイギリスからすれば、"黄金の国"と例えるくらいの、色んな物が豊富でそして作り出せる土地であったベンガル地方を黄金の国ベンガル、すなわち"ショナルバングラ"と呼んだのです

まぁこんな感じで!出たしはバングラデシュという国自体の説明と歴史をお話しました!
次 Travel to Bangladesh を書くとすれば、現在の国事情と名所を紹介しようかな〜と思っております


それではまた次回!!!!

0コメント

  • 1000 / 1000

Mayuko

"To Travel is To Live" 旅行することは生きること

夢はクリエィティブで
童心を忘れないトラベルライター

このページは私が今までに訪れた国や都市について記録している旅行記です💃🏽🌹 / This page is a travel diary that has records of the countries and cities I have traveled to.